エネルギー編 練習問題

LPガスとは?
LPガスとは「液化石油ガス」のこと
LPガスとは「液化天然ガス」のこと
  • 答え
    • ◎LPガスとは「液化石油ガス」のこと  「LPG」「プロパンガス」と呼ばれているLPガス。正式にはLiquefied(液化された)Petroleum (石油)Gas(ガス)という名称です。LPガスは、石油ガスに圧力をかけて、液化させた状態でLPガス容器(ボンベ)に入れてみなさんのご家庭に運ばれています。
LPガスの体積
LPガスは液体から気体になるとき体積が約25倍になる
LPガスは液体から気体になるとき体積が約250倍になる
  • 答え
    • ◎LPガスは液体から気体になるとき体積が約250倍になる   LPガスは圧縮し液化されて貯蔵・輸送されます。液体から気体になるときは、体積は約250倍にもなります。ということは、液化してLPガス容器(ボンベ)に入れれば気体の250分の1になり、一般家庭で気化して使えば250倍になるので、非常に効率的に持ち運びができるエネルギーであるということが言えます。
LPガスの重さ
気化したLPガスは、空気の約1.5倍の重さ
気化したLPガスは、空気の約半分の重さ
  • 答え
    • ◎気化したLPガスは、空気の約1.5倍の重さ  気化したLPガスは、空気の約1.5倍の重さがあります。空気より重いので、もれると低いところ、ものかげなどにたまります。
LPガスの臭いと色
LPガスは独特のにおいがつけてある
LPガスはもともと独特のにおいがある
  • 答え
    • ◎LPガスは独特のにおいがつけてある  LPガス自体は無色で無臭ですが、もれたとき分かるようにタマネギが腐ったようなニオイがつけてあります。
LPガスの運搬
店舗などに設置されたタンクに、直接ガスを詰めることが認められている
店舗などに設置されたタンクに、直接ガスを詰めることは認められていない
  • 答え
    • ◎店舗などに設置されたタンクに、直接ガスを詰めることが認められている    最近、大型店舗などの敷地に、やや大きめのLPガス用のタンクが設置されている光景を目にされる機会が増えているかと思います。なかには、このタンクに、小型のタンクローリーから直接ガスを詰めている風景を見た人もいるかもしれません。
       LPガスは現在でもLPガス充填所内で容器に詰められ、多くはここから利用者宅に配送されていきますが、このお客様宅で直接充填する方式は、厳しい保安基準のもとで認められている「新バルク」という供給システムです。タンクはバルク容器、またはバルク貯槽と言い、一般のLPガス容器が最大50kg詰められるのに対し、新バルクではタンクの大きさに応じて300kg、500kg、1,000kgを充填できます。
       LPガス供給の効率化と美観の向上などを目的に普及が進められており、現在(平成24年度末)、2,000台以上の小型ローリーが供給にあたっています。
都市ガスとの違い
気体のプロパンは都市ガスより約2倍の熱量がある
気体のプロパンは都市ガスの約半分の熱量がある
  • 答え
    • ◎気体のプロパンは都市ガスより約2倍の熱量がある  気体のプロパンは都市ガスより約2.2倍の熱量があります。気体のプロパン1m3を燃やすと99MJ(24,000Kcal)、ブタン1m3は128MJ(31,000Kcal)の熱量を発生します。
      また、重量1kg当たりではプロパン、ブタンともに50MJ(12,000Kcal)の発熱量があります。 これに対して都市ガスは1m3あたり46MJ(11,000Kcal)です。
一酸化炭素の含有
家庭用LPガスには、一酸化炭素(CO)が含まれている
家庭用LPガスには、一酸化炭素(CO)は含まれていない
  • 答え
    • ◎家庭用LPガスには、一酸化炭素(CO)は含まれていない   LPガスはプロパン、ブタンなどを主成分とする炭化水素で(HC)で、一酸化炭素(CO)は含まれていません。また、その成分と品質は法律により規定されています。  LPガスには人体に害を与えるような毒性はありません。ただし、LPガスを大量に吸引すると酸欠状態になって脳の機能をマヒさせ、最悪の場合は死に至る危険があります。無害ではあっても、決して吸引してはいけません。
LPガスの毒性
LPガスを吸えば死んでしまう
LPガスを吸っただけでは死なない
  • 答え
    • ◎LPガスを吸っただけでは死なない  LPガスは人体に害を与えるような毒性はありません。つまり、LPガスを吸っただけでは死なず、自殺はできません。LPガスの自殺未遂では、ガスが充満した後の爆発火災による事故例があります。
      ただし、大量の吸引は酸欠状態を引き起こして脳の機能をマヒさせ、最悪の場合は死に至る危険があります。無害であっても、吸引してはいけません。
LPガスはクリーンエネルギー
LPガスの燃焼にともなうCO2の排出量は石油とほぼ同じ
LPガスの燃焼にともなうCO2の排出量は石油より少ない
  • 答え
    • ◎LPガスの燃焼にともなうCO2の排出量は石油より少ない  (財)日本エネルギー経済研究所の調査によると、石油等の採掘から消費に至る全体的な視点から見た場合、地球温暖化を招くCO2の排出量は、都市ガス(天然ガス)・石炭・石油・LPガスの化石燃料の中で、LPガス(プロパンガス)が都市ガスと同等に少なく、また一酸化硫黄(SO)、一酸化窒素(NO)の発生率も低い、クリーンなエネルギーであることがわかっています。
      ただし、ガスを使用中に換気不足で不完全燃焼を起こすとCO(一酸化炭素)を発生します。換気は十分に行いましょう。
LPガスは災害に強い!
東日本大震災の被災地では都市ガスよりLPガスの復旧が早かった
東日本大震災の被災地では都市ガスよりLPガスの復旧が遅かった
  • 答え
    • ◎東日本大震災の被災地では都市ガスよりLPガスの復旧が早かった LPガスは、基本的に家庭ごとの「個別供給」なので、災害が起きたときでも、一斉に供給が止まったりすることはないし、また被災してもそれぞれの家庭の配管設備を修復するだけで供給が再開できます。
       東日本大震災の被災地では、水道、電気、都市ガス、石油製品などの供給再開に相当の日数を必要としましたが、LPガスだけは、わずか数日で供給を再開しています。3月11日の地震発生後、全面復旧は4月21日で、都市ガスの5月3日よりも10日以上早かったことが報告されています。
    • *参考サイト:LPガスは分散型で災害に強い
      http://www.nichidankyo.gr.jp/toku/chapter5/5_01.html

      安心を支える安全機器
      http://www.nichidankyo.gr.jp/toku/chapter6/6_03.html
LPガスは災害に強い!
東日本大震災の被災地では電気よりLPガスの復旧が早かった
東日本大震災の被災地では電気よりLPガスの復旧が遅かった
  • 答え
    • ◎東日本大震災の被災地では電気よりLPガスの復旧が早かった  LPガスは、基本的に家庭ごとの個別供給なので、災害が起きたときでも、それぞれの家庭で配管設備を修復するだけですみます。東日本大震災の被災地では、水道、電気、都市ガス、石油製品などの供給再開に相当の日数を必要としましたが、LPガスだけは、わずか数日で供給を再開しています。3月11日の地震発生後、全面復旧は4月21日で、電力の6月18日よりも2カ月近く早かったことが報告されています。
ガス器具使用時の注意事項
LPガス使うときは元栓を半開きにする
LPガス使うときは元栓を全開にする
  • 答え
    • ◎LPガス使うときは元栓を全開にする    LPガスをお使いになるときはガス栓を全開にします。コンロの炎(火の強さ)の調節は、コンロのつまみやダイヤルで調整しましょう。
ガス器具使用時の注意事項
LPガスで都市ガス用のガス器具がすぐ使える
LPガスで都市ガス用のガス器具はすぐ使えない
  • 答え
    • ◎LPガスで都市ガス用のガス器具はすぐ使えない  LPガス用と都市ガス用のガス器具は違うので、必ずLPガス専用のガス器具を使わなければなりません。どうしても都市ガス用ガス器具を使用したいときは、ガス会社・販売店にバーナー交換など部品交換を依頼し、安全を確認してから使用します。
ガス器具使用時の注意事項
正常に燃焼したLPガスの炎は赤っぽい色
正常に燃焼したLPガスの炎は青い色
  • 答え
    • ◎正常に燃焼したLPガスの炎は青い色   LPガスが正しく燃えているときの色は、きれいな青色です。オレンジ色など赤っぽい色は、燃えるときに必要な空気(酸素)が不足し、不完全燃焼しています。ガス器具の異常や給気・換気の不足が考えられます。
消費設備の管理責任
ガスメーターの出口からガス器具までは、消費者側に管理責任がある
ガス器具だけが、消費者側に管理責任がある
  • 答え
    • ◎ガスメーターの出口からガス器具までは、消費者側に管理責任がある  LPガス設備の管理責任の分担は、液化石油ガス法で規定されています。ガスメーターの出口からガス器具まで(メーターのない場合は容器からガス器具まで)は、「消費設備」と呼ばれ、法律上の管理責任は消費者にあります。ガス器具の取り扱いだけではなく、配管(消費配管=メーター出口より下流のもの)なども消費者が注意して管理することになっています。
       なお、容器からガスメーターまでを「供給設備」といい、この供給設備はガス会社・販売店に管理責任があります。
点検・調査について
LPガス設備の点検・調査は、消費者の希望によって実施する
LPガス設備の点検・調査の実施は、法律で定められている
  • 答え
    • ◎LPガス設備の点検・調査の実施は法律で定められている  お客様の安全・安心のため、液化石油ガス法に基づき、LPガス販売店には7つの保安業務を実施するよう定められています。うち点検・調査(点検は供給設備、調査は消費設備)は、LPガスの供給を開始するとき、容器交換のとき、それに4年に1回ごとなどに実施することになっています。
       4年に1回のときは、調整器の機能点検、配管のガスもれ調査、ガス器具や給排気設備等の調査を行うとともに、その他LPガス設備全般についての点検・調査を行い、安全を維持するよう法律で定められています。ほか、地下室等があるときは1年に1回以上は配管のガスもれ調査などを行います。
       点検・調査の結果、消費設備に異常が見つかれば利用者に説明のうえ、改修をお願いします。
ガスのにおいに気がついたとき
ガスのにおいに気がついたら、すぐ換気扇をまわす
ガスのにおいに気がついたら、換気扇など電気スイッチにはさわらない
  • 答え
    • ◎ガスのにおいに気がついたら、換気扇など電気スイッチにはさわらない  ガスくさいと気がついたあとに換気扇をまわしてはいけません。電気スイッチから火花が出て、ガスに火がつく危険があります。電気のスイッチにはぜったいにふれてはいけません。
      家じゅうの火をすべて消して、器具や元栓をしっかり閉めます。そして、窓やドアを大きく開け、自然にガスを外に出します。
LPガスのボンベの色
LPガスのボンベの色はねずみ色でよい
LPガスのボンベの色は赤色でもよい
  • 答え
    • ◎LPガスのボンベの色はねずみ色でよい    日本では法律(高圧ガス法)で高圧ガスのボンベ(容器)の色は、ガスの種類により決められています。酸素ガス・黒色、炭酸ガス・緑色、塩素ガス・黄色、水素ガス・赤色、アンモニアガス・白色、アセチレンガス・褐色(茶色)、それ以外のガス・ネズミ色(灰色)となっており、LPガスは灰色と決められています。表示内容も決まっているので、色を塗り変えたり、表示内容を書き換えることは法律違反となります。
LPガスの毒性
LPガスには毒性がある
LPガスは無害である
  • 答え
    • ◎LPガスは無害である  LPガスは人体に害を与えるような毒性はありません。ただし、LPガスを吸引しても人体に害はありませんが、大量の吸引は酸欠状態を引き起こし脳の機能をマヒさせ、最悪の場合は死に至る危険があります。無害であっても、吸引してはいけません。
LPガスの比重
LPガスは空気より重い
LPガスは空気より軽い
  • 答え
    • ◎LPガスは空気より重い  LPガスは空気より重いため、空気中に放出された場合は底部に滞留します。都市ガス(天然ガス)が上方にいくのとは逆です。このためLPガスのガス漏れの疑いがあるときは、底部の換気を行う必要があります。
LPガスのボンベの中
液体が入っている
気体だけ入っている
  • 答え
    • ◎液体が入っている   LPガスは、圧縮し液化されて貯蔵・輸送されています。LPガスのボンベ(容器)の中は液体が入っています。液体から気体になるときは、体積は約250倍にもなります。
LPガスの火力
LPガスは都市ガス(天然ガス)より火力が低い
LPガスは都市ガス(天然ガス)より火力が高い
  • 答え
    • ◎LPガスは都市ガス(天然ガス)より火力が高い  1m3あたりの火力(熱量)は、都市ガス(天燃ガス:13A)のとき、46KJ(11,000Kcal)に対してLPガスは100MJ(24,000Kcal/m3)と、約2倍のカロリー差があります。同じ料理を作る場合、LPガスの消費量は少なくてすみます。
LPガスの利用世帯
日本全国でLPガスを使っている家は約50%
日本全国でLPガスを使っている家は約20%
  • 答え
    • ◎日本全国でLPガスを使っている家は約50%   日本の世帯数は約5,196万世帯で、このうちLPガスを使っているのは約半分の2,500万世帯です。
ガスの着火がわるいとき
着くまで何度も操作してみる
販売店に頼んでみてもらう
  • 答え
    • ◎販売店に頼んでみてもらう    ガスの着火がわるいときは、販売店に連絡して見てもらうようにします。自分で修理することは危険なのでやめましょう。
       ガスの着火操作を何度も繰り返すと、付近にガスがたまってしまい、危険になるおそれがあります。また、繰り返し操作して着火したとしても、器具に不具合があって不完全燃焼を起こす場合もあります。不完全燃焼は、空気不足によってCO(一酸化炭素)が発生している状態をいい、CO中毒になると死にいたる場合も少なくありません。
       正常なときの炎の色はきれいな青ですが、不完全燃焼のときは赤や黄色になり、炎も不揃いになります。
瞬間(小型)湯沸器の安全性
瞬間(小型)湯沸器がなかなか着火しないときは、販売店に見てもらう
瞬間(小型)湯沸器がなかなか着火しないときは、操作を繰り返してみる
  • 答え
    • ◎瞬間(小型)湯沸器がなかなか着火しないときは、販売店に見てもらう 瞬間湯沸器がなかなか着火しないのは、故障している可能性が高く、仮に着火しても完全燃焼となり、人体に有害なCO(一酸化炭素)を発生させる可能性があります。販売店に連絡して、見てもらうようにします。
       なお、平成20年4月以降に販売された製品は、不完全燃焼防止装置が3回連続すると、点火できなくなる仕組みになっています(インターロック機能)
容器(ボンベ)の屋内使用
LPガス容器(ボンベ)~ガスメーター間にある円盤型の機器は「調整器」という
LPガス容器(ボンベ)~ガスメーター間にある円盤型の機器は「対震遮断器」という
  • 答え
    • ◎LPガス容器(ボンベ)~ガスメーター間にある円盤型の機器は「調整器」という   円盤型の機器は調整器と呼ばれ、容器内の高い圧力ガスを、ガス機器に適した一定の低い圧力に調整する機能をもっています。これにより、安全で安定した燃焼が得られます。  「対震遮断器」は、近年はガスメーターに内蔵されており、震度5相当以上の強い揺れに襲われるとガスを自動的に止めます。
容器(ボンベ)の処分
容器が不要になったときは、地域のごみ集積所に出す
容器が不要になったときは、LPガス販売店に依頼する
  • 答え
    • ◎容器が不要になったときは、LPガス販売店に依頼する    LPガス容器は、一般的に販売店が所有し管理をしています。不要になったときは、これまでLPガスを供給していた販売店に連絡をして、引き取ってもらうようにします。
       なお、カセットボンベは、中味を使い切ったうえで、安全のために屋外で穴を開け、ガス抜きをします。そして、地域で決められている分別方法で、ごみ集積所に出すようにします。
停電のとき
停電しても、ほとんどのガスコンロは使える
停電したら、ほとんどのガスコンロは使えない
  • 答え
    • ◎停電しても、ほとんどのガスコンロは使える 現在のガスコンロは、つまみをひねるとパチパチと自動的に発火して、ガスに着火する方式になっています(圧電着火式)。その発火に使う電気には、電池式、電池・家庭用電源(100V)併用式、家庭用電源式の3タイプがあり、市販されている製品はほとんどが電池で着火できるタイプになっています。
       電池は一般に1年程度で交換するようにします。また、停電のときは換気扇などが動かず、CO中毒事故が懸念されるので、窓を開けるなど換気に十分に注意して利用します。
       給湯器、暖房機器で家庭用電源を使用しているガス機器は、停電中は使用できません。ファンヒーター、FF式(強制給排気式)は家庭用電源を使用し、ガスストーブ(開放式)は使っていません。また、ガス給湯器は停電により出湯温度、ふろ温度などが初期設定値に戻るので、必ず設定値を確認するようにしましょう。
屋外設置式ガス給湯器と停電
停電したときは、屋外に設置されているガス給湯器を手動でガスを止めなければならない
停電したときは、屋外に設置されているガス給湯器は自動的にガスが止まるようになっている
  • 答え
    • ◎停電したとき、屋外に設置されているガス給湯器は自動的にガスが止まる 屋外に設置されているガス給湯器は、リモコンでコントロールするので家庭用電源を使用しており、停電のときは使えません。では、ガスを使用中に停電したら、どうしたらいいのでしょうか。ご安心ください、「停電時安全装置」が働いて、ガスを自動的に止めます。また、そのあと電気がきたときも、点火しません。  ただし、設定が「購入時」に戻っているので、再度設定のうえ、いつものように操作して使います。  給湯器にはほかに不完全燃焼防止装置(CO事故防止)、立ち消え安全装置、空だき安全装置、過熱防止装置、凍結防止装置、過電流防止装置などが組み込まれ、安全・安心して使用できるよう配慮されています。

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