エネルギー編 練習問題

NEW!!LPガスとは
気体のLPガスは、1m3で約5kgの重さがある
気体のLPガスは、1m3で約2kgの重さがある
  • 答え
    • ◎気体のLPガスは、1m3で約2kgの重さがある  気体のLPガスは、1m3(1,000ℓ)あたりの重さが約2kgです。液体の状態になると、4ℓで重さが2kgになります。つまり、容積は気体のときの250分の1になります。
       このため、容器(ボンベ)に液体の状態で詰め、コンパクトにして運び、お客様宅ではそれを気化させ、気体の状態で使用します。
NEW!!LPガスとは
高さが大人の胸あたりまであるLPガス容器には、LPガスが50kg詰められる
高さが大人の胸あたりまであるLPガス容器には、LPガスが30kg詰められる
  • 答え
    • ◎高さが大人の胸あたりまであるLPガス容器には、LPガスが50kg詰められる 高さが大人の胸あたりまであるLPガス容器(高さ120㎝)は、「50kg容器」と言われ、LPガスが液体の状態で50㎏ほど詰められます。一般家庭に設置されるものとしては最も一般的な大きさで、ガス切れをなくすため、多くはツイン(2本)で設置されています。LPガス50kgを詰めたときの1本の重さは、90kg近くにもなります。このため、軽量化が進められています。
       一般家庭に設置される容器としては、このほか20kg容器、10kg容器などがあります。
一次エネルギーと二次エネルギー
LPガス、石油、石炭、天然ガス、原子力、水力は一次エネルギー
LPガス、石油、石炭、天然ガス、原子力、水力は二次エネルギー
  • 答え
    • ◎LPガス、石油、石炭、天然ガス、原子力、水力は一次エネルギー エネルギーには、一次エネルギーと、それをもとにつくられる二次エネルギーがあります。LPガスをはじめとした石油、石炭、天然ガス、原子力、水力などは一次エネルギーであり、それらから電気などの二次エネルギーがつくり出されています。
LPガスの供給と需要
日本のLPガスは全体の7 割が中東などの産ガス国から輸入
日本のLPガスは全体の3 割が中東などの産ガス国から輸入
  • 答え
    • ◎LPガスは全体の7 割が中東などの産ガス国から輸入   日本のLPガスは供給面では、全体の7 割が中東などの産ガス国から輸入され、残り3割は国内において輸入原油より生産されています。
       一方、その用途は家庭業務用として全国の総世帯数の約半分、2600 万世帯で利用されているのをはじめ、タクシーを中心とした自動車用、工業用、化学原料用、さらに都市ガス用や電力用として幅広く利用されています。
LPガスの供給特性
LPガスは「集中型エネルギー」と言われる
LPガスは「分散型エネルギー」と言われる
  • 答え
    • ◎LPガスは「分散型エネルギー」と言われる    LPガスは、お客様ごとの個別供給方式なので、「分散型エネルギー」の一つです。それゆえ、設置が容易で、簡便に供給できます。また、災害時にも全戸一斉に止まることがなく、復旧も早いことが特徴です。
       個別供給方式(戸建て、集合住宅)のほか、70戸未満に一つのLPガス貯蔵施設から行う集中配管方式(「小規模導管供給」もあります。供給先が70戸以上になると、都市ガスと同様にガス事業法の適用を受ける「簡易ガス事業」となります。
LPガスの環境特性
LPガスは石油と比べ温室効果ガス(CO2 )の発生が少ない
LPガスは石油と比べ温室効果ガス(CO2 )の発生が多い
  • 答え
    • ◎LPガスは石油と比べ温室効果ガス(CO2 )の発生が少ない LPガスは、天然ガスと同等に環境特性がすぐれている(クリーン、温室効果ガス(CO2 )の発生が少ない)と言えます。
LPガスの流通
LPガス充てん所は全国に2,000 カ所以上存在する
LPガス充てん所は全国に100 カ所未満存在する
  • 答え
    • ◎LPガス充てん所は全国に2,000 カ所以上存在する    LPガス容器にLPガスを充てんし、専用トラックなどで各戸へ配送する拠点を言います。一般には充てん所がその役割を担っています。各社ごとの錯綜配送をなくしてLPガスの流通コストを削減する狙いから、元売、卸売事 充てん所は全国に約2100 カ所、スタンドが約1800 カ所にあります。充てん所は1990 年(平成2年)代には約2700 カ所以上ありましたが、流通コストを削減するために統合再編が進んでいます。
LPガスの備蓄
LPガスは10日分の民間備蓄が義務付けられている
LPガスは50日分の民間備蓄が義務付けられている
  • 答え
    • ◎LPガスは50日分の民間備蓄が義務付けられている 石油の備蓄の確保等に関する法律が昭和56年(1981年)に改正され、LPガス輸入業者には法定備蓄量を常時保有するよう義務づけられました(これを「民間備蓄」と言います)。以後、毎年法定備蓄量を積み増し、昭和63 年度末(1988年度末)には50日分の法定備蓄量を達成し、不測の事態における供給中断に備えています。
    •  平成2年(1990年)に勃発した湾岸危機で一部中東地域からのLPガス供給が途絶えたことなどから、国においても備蓄することとなり(これを「国家備蓄」と言います)、現在約150万トン(約45日分)の備蓄に向けて準備が進められています(平成25年度前半現在)。国備備蓄基地は全国5カ所に配置されており、平成24年度(2012年度)までに全基地が完成しています。
Siセンサーコンロ
現在販売されているほぼすべてのガスンロには、天ぷら火災防止装置がついている
現在販売されているほぼすべてのガスンロには、炊飯機能・オーブン機能がついている
  • 答え
    • ◎現在販売されているほぼすべてのガスンロには、天ぷら火災防止装置がついている 現在販売されているすべてのガスコンロには、天ぷら火災防止(調理油過熱防止)、立ち消え安全、消し忘れ防止の3つの安全装置がバーナー全口に搭載されています。この家庭用コンロは、「Siセンサーコンロ」とよばれ、その普及に業界全体で力を入れています。
       「Siセンサーコンロ」の「S」は、セーフティーSafety(安心)、サポートSupport(便利)、スマイルSmile(笑顔)、「i」はインテリジェントIntelligent(賢い)を意味しています。平成20年(2008年)4月以降に発売されたガスコンロはすべて、このSiセンサーコンロになっています(業務用のガスコンロ、可搬性のある1口コンロ〈鍋料理等で使用する移動可能なコンロ〉を除く)。
       ほか、お料理上手をサポートする早切れ防止装置をはじめ、温度調節や炊飯、湯沸かし機能など、さまざまな賢い機能を持っています。早切れ防止機能は、家庭用の2口または3口のガスコンロの2口と、ビルトイン型1口ガスコンロに標準装備されています。
エコジョーズ
エコジョーズとは「高温水発生型給湯器」のこと
エコジョーズとは「潜熱回収型給湯器」のこと
  • 答え
    • ◎エコジョーズとは「潜熱回収型給湯器」のこと   エコジョーズは潜熱回収型の給湯器です。従来型の給湯器は、燃焼排ガスから出る約200度Cの熱(潜熱)は放出していましたが、エコジョーズはこの潜熱を回収することにより、熱効率を従来型の約80%から95%以上にまで向上させた高効率のガス給湯器です。
       これまでの給湯器に比べてLPガスの消費量を13%も削減できるので、ランニングコストの低減が図れるうえ、CO2排出量も削減(13%)できるため、地球温暖化の防止にも貢献できます。
エコウィル
エコウィルは「ガソリンエンジン」で発電する
エコウィルは「ガスエンジン」で発電する
  • 答え
    • ◎エコウィルはガスエンジンで発電する エコウィルはガスエンジン型給湯器とも言われる、「ガスエンジンユニット」と「貯湯ユニット」からなる高効率のガス給湯器です。LPガスや都市ガスを燃料とし、ガスエンジンで発電し、そのときに出る排熱でお湯が沸かせて、暖房できるガスエンジンコージェネ(熱・電併給)システムです。1kWの発電と、同時に発生する2.8kWの熱を給湯・暖房に有効利用することで省エネを実現します。
       現状の「給湯暖房システム+火力発電」と比較すると、一次エネルギー消費量は21%、CO2排出量は32%も削減でき、地球温暖化の防止に貢献します。
       太陽光発電などとセットで設置して、双方で発電(W〈ダブル〉発電)すれば、いっそう省エネ化が図れるとともに、売電メリットも高まります。
エネファーム
エネファームとは「水素発生装置」のこと
エネファームとは「燃料電池」のこと
  • 答え
    • ◎エネファームとは「燃料電池」のこと   エネファームとは、ガス仕様の民生用燃料電池のことです。LPガス、あるいは天然ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電する燃料電池です。発電するときに発生する熱でお湯を沸かして、給湯や暖房が行えるので効率的です。これにより温暖化を招くCO2の発生量を削減できるとともに、エネルギーのムダも省きます。
       燃料電池ユニットと貯湯ユニットからなり、LPガス用、都市ガス用とも、「エネファーム」の統一ブランドで平成21年(2009年)春から発売されました。発電能力は1kW級です。  太陽光発電などとセットで設置して、双方で発電(W<ダブル>発電)すれば、いっそう省エネ化が図れるとともに、電気会社により多く売電できます。
Siセンサーコンロ
「Siセンサーコンロ」の「S」は、Safety(セーフティー・安心)
「Siセンサーコンロ」の「S」は、 Security(セキュリティ・安全)
  • 答え
    • ◎「Siセンサーコンロ」の「S」は、Safety(セーフティー・安心) 「Siセンサーコンロ」の「S」は、Safety(セーフティー・安心)、Support(サポート・便利)、Smile(スマイル・笑顔)、「i」はintelligent(インテリジェント・賢い)を意味しています。
LPガス集中監視システム
LPガス集中監視システムは、自動でガスの補充をする
LPガス集中監視システムは、自動でガスの検針をする
  • 答え
    • ◎LPガス集中監視システムは、自動でガスの検針をする   LPガス集中監視システムは、ガスメーターから「異常」の知らせを受けると、集中監視センターに自動通報し、販売事業者に連絡が入る仕組みになっている安全管理システムです。集中監視センターからの遠隔操作でお客様宅のガスを止める機能を持つタイプもあります(これを「双方型」と言います。
       集中監視システムはこうした 安全監視のほか、自動的にガスの使用量を検針したり、検針データからガスの残量を予測したりして、ガス切れがないようにも監視しています。
NEW!!LPガス料金
基本料金は全国一律で、従量料金はお店ごとに異なる
基本料金、従量料金ともにお店ごとに異なる
  • 答え
    • ◎基本料金、従量料金ともにお店ごとに異なる 普通の商品と同様に自由価格制となっているLPガス料金は、基本料金、従量料金ともに、地区や県で統一することは独占禁止法で禁じられています。
       なお、基本料金は、ガス供給のために必要な月々の固定費で、LPガス供給設備や保安に関する費用も含まれています。LPガスの使用量の多少にかかわらず、決まった金額が請求されます。ガス警報器や集中監視システムの設備利用料金が含まれている場合もあります。
       これに対し、従量料金はガスの使用量に応じて支払っていただく料金で、ガス原料費や容器配送費なども含んでいます。
      *参考サイト:LPガス料金について
      http://www.japanlpg.or.jp/customer/data/20110530.pdf
    NEW!!LPガスの料金
    LPガス料金は全国的に一律で統一されている
    LPガス料金は地域や会社、使用方法により異なる
    • 答え
      • ◎LPガス料金は地域や会社、使用方法により異なる LPガスの料金は、一般の商品と同様に自由料金制なので、仕入れ価格や自店の販売方針に基づき、販売店が自由に設定できます。このため、料金の方式にはいろんなタイプがあり、また料金そのものも販売店によって異なります。また、同じ販売店でも、使用形態や契約によりさまざまな料金があるのがふつうです。
         また、使用するガス機器や時間帯、曜日によって、お客様自身が料金の方式を選べるようにしている販売店もあります(「新料金メニュー」、または「新料金プラン」と呼ばれています)。
           都市ガスや電気は地域独占が認められているので、地域ごとに特定の会社1社だけが供給しています。そしてその料金は「認可制」となっているため、1社ごとに一律であることが原則です。しかし最近は、電気や都市ガスでも使用形態や契約による複数の「料金メニュー」「料金プラン」が認められています。
        *参考サイト:LPガス料金について
        http://www.japanlpg.or.jp/customer/data/20110530.pdf
    NEW!!
    LPガスの料金
    LPガス料金は一般に、使えば使うほど単価が割安になる
    LPガス料金は一般に、使えば使うほど単価が割高になる
    • 答え
      • ◎LPガス料金は一般に、使えば使うほど単価が割安になる家庭向けのLPガス料金は一般に、使用量が増えれば、段階的に単価が割安になる「逓減制」になっています。より多く利用していただくよう“お客様サービス”に努めているためで、段階は数段階が一般的です。
         一般的な都市ガス料金も、同様に「逓減制」となっていますが、電気料金や水道料金は、一般に割高となっていく「逓増制」がとられています。節電や節水をしてもらうためです。
        *参考サイト:LPガス料金について
        http://www.japanlpg.or.jp/customer/data/20110530.pdf
    NEW!!
    LPガス販売
    LPガス販売店の開業は市町村や消防署の許可が必要
    LPガス販売店の開業は国や都道府県への登録が必要
    • 答え
      • ◎LPガス販売店の開業は国や都道府県への登録が必要法律では一般に、広く認めているものの一定の規制が必要なものは「届出制」、基本的には禁止しているが一定の要件を備えているときは「許可制」としています。LPガス販売店は、危険物であり、かつ公益的エネルギーであるLPガスを取り扱うので、その中間にある「登録制」になっています。
         したがって、LPガス販売を始めるときは液化石油ガス法に基づいて「登録」を受け、一定の要件を失ったり、重大な法令違反があったりしたときは、「取消し」(廃業)を受けることがあります。
         なお、LPガス販売店を開業を届けても、ガスの工事や貯蔵などでは、さまざまな資格や消防署など関係機関の許可や承認が必要なことがたくさんあります。
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    LPガス販売
    日本で初めてLPガスが登場したのは、第二次世界大戦の後である
    日本で初めてLPガスが登場したのは、第二次世界大戦より前である
    • 答え
      • ◎日本で初めてLPガスが登場したのは、第二次世界大戦より前であるLPガスが我が国で初めて使われたのは、昭和4年(1929年)です。茨城県・霞ヶ浦に飛来したドイツの飛行船「ツェッペリン号」に、プロペラ用エンジンの燃料用として使用されました。一般家庭での利用が始まるのは、昭和20年代の終わりごろ、普及するのは昭和30年代の後半からです。
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    LPガスとは?
    日本でLPガスが一般家庭で使われはじめたのは、東京オリンピックのころから
    日本でLPガスが一般家庭で使われはじめたのは、テレビ放送開始のころから
    • 答え
      • ◎日本でLPガスが一般家庭で使われはじめたのは、テレビ放送開始のころから我が国でLPガスが一般家庭に普及しはじめたのは、昭和25年(1950年)のテレビ放送の開始のころからです。昭和39年(1964年)の東京オリンピックより、15年ほど前からということになりますが、本格的に普及が始まったのは昭和30年代から。当時はもっぱら「プロパン」と呼ばれ、食べるパンと間違えられたという逸話も残っています。
         LPガスは現在、都市部、郡部、島しょなど、全国どこでも供給・利用されており、その利用世帯は総世帯の半数ほど、2,500万世帯ほどあります。
    NEW!!LPガス販売店
    LPガス販売店は現在、全国に2万店ほどある
    LPガス販売店は現在、全国に5万店ほどある
    • 答え
      • ◎LPガス販売店は現在、全国に2万店ほどある  全国のLPガス販売店数は、現在(平成24年度末)、21,000者ほどとなっています。また、LPガスを容器(ボンベ)に詰めるLPガス充填所は、全国に約2,000カ所あります。ここは利用者宅に容器を配送する拠点でもあることから、「配送センター」とも呼ばれています。
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    燃焼範囲
    空気中でLPガスが燃える濃度の範囲は、都市ガスより広い
    空気中でLPガスが燃える濃度の範囲は、都市ガスより狭い
    • 答え
      • ◎空気中でLPガスが燃える濃度の範囲は、都市ガスより狭い 空気中でLPガスが燃える濃度の範囲(燃焼範囲)は、1.8~9.5%です。これ以下でも、これ以上の濃度でも燃焼しません。これに対し、都市ガスの燃焼範囲はLPガスより少し広い5.0~15%です。
         一方、この数値から分かるように、LPガスは都市ガスより少ない濃度のときに燃焼する特性があります。
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    LPガス(プロパン)の熱量
    気体のプロパンの1m³あたりの熱量は、都市ガスの半分である
    気体のプロパンの1m³あたりの熱量は、都市ガスの2倍である
    • 答え
      • ◎気体のプロパンの1m³あたりの熱量は、都市ガスの2倍である 気体のプロパンを1m³燃やすと、約100MJ(メガジュール、24,000kcal)の熱量が発生します。これに対し、都市ガス(天然ガス、13A)の場合は、1m³燃やしたときの熱量は46MJ(11,000kcal)です。つまり、気体1m³あたりのプロパンの発熱量は都市ガスの2倍以上あり、高熱量、高効率であるということができます。
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    LPガス容器(ボンベ)の浮力
    満タンにLPガス(プロパン)が詰められた容器(50kg用)は、水に入れると浮く
    満タンにLPガスが詰められた容器(50kg用)は、水に入れると沈む
    • 答え
      • ◎満タンにLPガスが詰められた容器(50kg用)は、水に入れると浮く 50kg用の容器は、高さが大人の胸ほどまであり、満タンにすると総重量は90kg弱になります。でも、水には浮くのです。
         アルキメデスの原理から浮力を計算すると、次のようになります。なお、一般に50kg用の容器は、内容積が118ℓあり(液体のLPガスを50kg詰めることができる)、容器本体の重さが36kgほどあります。また、液比重は水の半分です。
         浮力:容積118ℓ×水の密度1kg/ℓ=118kgf…1156N *1kgf = 9.8N(ニュートン)
         重量:LPガス50kg+容器36kg=86kgf …843N
         これにより、重量の843Nに対し、浮力が1156Nと大きいので、浮くことになります。
    NEW!!
    LPガスの法律
    LPガスの保安と取引については、「高圧ガス保安法」と「消防法」で定められている
    LPガスの保安と取引については、「液化石油ガス法」で定められている
    • 答え
      • ◎LPガスの保安と取引については、「液化石油ガス法」で定められている LPガスの保安と取引については、高圧ガス保安法から分離された「液化石油ガス法」で定められています。昭和42年(1967年)に制定され、翌43年(1968年)に施行されました。所管は保安面が経済産業省、流通面が経済産業省の分庁である資源エネルギー庁となっています。
         液化石油ガス法は、一般家庭・業務用向けの販売事業、保安業務、貯蔵施設・充てん設備、液化石油ガス設備工事、液化石油ガス器具などについて定めています。
         LPガスについてはほか、容器(ボンベ)などについて高圧ガス保安法で定められているほか、関連する法令はガス事業法、消防法、建築基準法、電気事業法、消費生活用製品安全法、計量法、水道法、道路法、道路運送車両法、特定商取引法などと多岐にわたります。
    NEW!!
    ガス料金の比較
    1m³あたりのLPガス料金を都市ガスに換算するときは、「2倍」にする
    1m³あたりのLPガス料金を都市ガスに換算するときは、「2分の1」にする
    • 答え
      • ◎1m³あたりのLPガス料金を都市ガスに換算するときは、「2分の1」にする LPガス(プロパン)の発熱量は、1m³あたり100.4MJ(メガジュール、24,000kcal)です。これに対し、都市ガス(天然ガス)は1m³あたり46.0MJ(11,000kcal)と、LPガスのほぼ半分のパワーとなっています。このため、LPガス料金を都市ガスに換算するときは、2分の1にします。
         次は、応用問題です。
         ①LPガス10m³(=7,000円)を使用したとき、都市ガスなら〇m³を使用したことになるか?  →(LPガス100.4MJ/都市ガス46.0MJ)×10m³=21.83m³ 都市ガス21.83m³(=7,000円)を使用したことになる
         ②都市ガス20m³(=7,000円)を使用したとき、LPガスなら〇m³を使用したことになるか?  →(都市ガス46.0MJ/LPガス100.4MJ)×20m³=9.16m³ LPガス9.16m³(=7,000円)を使用したことになる。
    NEW!!
    地震への強み
    LPガスが地震に強いとされるのは、個別供給であり、常にストック分があるから
    LPガスが地震に強いとされるのは、消費者が郡部に多く、復旧活動がしやすいから
    • 答え
      • ◎LPガスが地震に強いとされるのは、個別供給であり、常にストック分があるからLPガスの多くは、お客様ごとの供給(個別供給)となっており、電気や都市ガスのように一斉に止まることがありません。また、大きな地震が起きたときは、安全のためにガスが自動的に遮断されますが、被災していなければお客様自身の手で復帰できます。
         さらに、交通が途絶しても、LPガスは軒下の容器(ボンベ)に、常にストック分があります。また、ガスコンロの多く(電池使用タイプ)は、停電になっても使えます。
         仮に被災したときでも、復旧・点検作業は1件ごとに行われていくので、ブロックごとに復旧していく電気や都市ガスより早く進みます。供給方式の違いが、復旧の早さの違いなのです。
    NEW!!
    ガスコンロの種類
    ガスコンロの大きさはメーカーや機種によって違う
    ガスコンロの大きさは規格で数タイプに決まっている
    • 答え
      • ◎ガスコンロの大きさは規格で数タイプに決まっているガスコンロの大きさは、メーカーや機種ではなく、業界基準で大きさが決まっています。
         テーブルコンロと言われる「卓上型」には2通り(天板横幅:56㎝、60㎝)、ビルトインコンロと言われる「組込型」には3通り(天板横幅:45㎝、60㎝、75㎝)があります。奥行はメーカーによって多少違いがあるものの、いずれもキッチンに合わせた長さに調整されています。
         なお、火力や機能は製品によって違いがあるので、購入するときは良く説明を受けるようにしましょう。
    NEW!!
    ガスコンロ(食用油過熱防止装置)
    ガスコンロ(Siセンサーコンロ)は、鍋底が250度Cになると火が止まる
    ガスコンロ(Siセンサーコンロ)は、鍋底が350度Cになると火が止まる
    • 答え
      • ◎ガスコンロ(Siセンサーコンロ)は、鍋底が250度Cになると火が止まる天ぷら火災は「天ぷら油にガスコンロの火が入って…」と勘違いしているケースがありますが、食用油(天ぷら油)も過熱されると“自然発火”します。その温度は、鍋の大きさや環境によって違ってきますが、一般に350度C前後とされています。このため、食用油過熱防止装置は、安全圏をとって、鍋底が250度Cになると火が自動的に止まる仕組みになっています。
         なお、新しいガスコンロには、自動消火はせず、火力の「大」「小」を繰り返して再着火の手間を安全に省く便利機能(早切れ防止機能)付きもあります。
    NEW!!
    ガスコンロの燃焼効率 3級
    現在のガスコンロの燃焼効率は40%程度である
    現在のガスコンロの燃焼効率は55%程度である
    • 答え
      • ◎現在のガスコンロの燃焼効率は55%程度である以前のガスコンロの燃焼効率は40%程度でしたが、最近のガスコンロ(Siセンサーコンロ)は55%にまで向上しています。
         IHコンロ(電気コンロ)が80%程度あるので、一見するとガスコンロが劣っているように見えます。しかし、電気は発電、送電ロスが63%もあるので、一次エネルギーの投入量100に対しIHコンロだと最終的に利用できるのは29。これに対し、ガスは途中ロスがほとんどないので、55と大きく勝っています。CO2排出量も、ガスコンロはIHコンロの半分ほどです。
         Siセンサーコンロは、ほか掃除のしやすさ、安全性、機能性、デザイン性も大きく向上しています。

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